しまね景観賞を受賞しました!
このたび、2025年第32回じね景観賞にて、民間建築部門の優秀賞を受賞しました。

しまね景観賞とは
県内の魅力ある景観を創出している「まちなみ」や「建造物」及び「活動」等のうち、
地域の景観づくりに特に貢献しているものを表彰するしまね景観賞。
隠岐ジオパークの歴史や風光明媚な自然風景のなかにどう新屋敷が存在しているのか。審査員さんが現地まで見学・ヒアリングに来られ、文章としてまとめてくださいました。

家を囲む屋敷森や集落の気配に見事に溶け込み調和していた。それでいて特異性のある印象深い空間になっているのは、敷地内いたるところに組まれた「石垣」によるものだろう。世界ジオパークでもある隠岐の象徴を「石・岩」と捉え、島の石を集め工法にもこだわって石垣を組んだという
審査員 谷田一子さんのコメントから抜粋

ちょうどこの期間は、お庭工事の第二弾に職人さんたちが兵庫県は三田から泊まり込みで隠岐に来ており、素晴らしいタイミングで賞状を持ち帰ることができました。
このお庭の施工をお願いし、庭師マツシタさんが初めて隠岐を訪れた際まず直感で「この島に何かを持ち込んではだめだ」 と察し、「島にあるもので島にあるべき風景をつくる」 と早々に決意されました。
そんな様子を見てここを是非見ていただこうとお連れしたのが、中村海水浴場にある家の背丈より高い暴風石垣。
これは本古来の工法ではなく大陸のやり方なのではないかという見解のもと、ここから着想を得てお庭のデザインをしていただくかたちとなったのです。


そんな庭師のみなさんと共に受賞できたこの景観賞。なかなかこういった公の場で評価を得る機会なんてないといって、一同真新しい誇らしさを胸に感じたことかと思います。
ニワシマツシタデザインさんたっての希望で、施工者の名前にsekiguchi stone work brothers さんと、HandGarden さんの名前も連ねていただき、このお庭づくりの想い出が詰まった受賞にもなりました。

景観賞への応募を提案してくださった、フード&トラベルフォトライターの西村愛さん、審査員の谷田一子さん(京見屋分店) 、県の担当者さんたち、本当にたくさんの方々のおかげで得ることができた機会でした。ありがとうございます。
そして新屋敷のお庭はまだまだ道半ば。訪れるたびにどこかしらに変化があることも楽しんでいただければと思っております。